クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

20歳の自分が今の自分を見たら

30歳の後半に差し掛かって時々思うことがある。

「20歳の頃の自分が目の前に現れたらどう思うだろう?」

ガッカリするだろうか、喜ぶだろうか。時々想像してみる。

 

箇条書きにしてみよう。

①老けたなあ

これは20歳の時から覚悟はしていた。しかし、40でも50でも若々しい人もいるのだから、ちょっとは期待していた。

期待を裏切り申し訳ない。

 

②仕事はこんなもんか

20歳の時の理想はグローバルに大きな仕事をすることに憧れていた。あくまで憧れであって自信があったわけではない。自分には平凡な能力しかないことも十分理解している。

今の自分は身の丈に合ったというか、分相応というか。新卒で何とか会社に就職して、現場と経理や総務をやってと、まあそれなりだろう。

「まあこんなもんか」と20歳の彼も言うだろう。

③山登ってるんだ

容姿はともかく北アルプスを縦走したり、雪山に行ったり。20歳の時には想像できないことをやっている。特にピッケルを振り回したり岩場を登ったりするなんて思わなかった。落ちたら死ぬところなのだ。

昔、8000m峰を登るドキュメンタリーを見た記憶がある。靴を履くのに1時間もかかる。そして死ぬかもしれない。なぜこんなことをするのだろうと疑問だったことを今はしている。

どう心変わりしたのか、なぜそんなところを登るようになったのか心配になるかもしれない。

 

④足はまだ速い

小学生の時のカッコいいの基準は足の速いことだった。当時は7秒台で走ればクラスのヒーロー。それでいくと私は50mを8秒後半くらい。平凡だ。

それが20歳くらいの時に自分はわりと速いことに気づいた。バスケットボールをしたら元陸上部と大差ない動きができる。

そして、今でも20km以上の長距離なら20歳の時より確実に速い。100kmマラソンも完走したし、フルマラソンも3時間半を切っている。

30歳を過ぎて足が速いからモテるなんていうことはない。しかし、小学生の頃の憧れを今さら手に入れている。

 

20歳の自分が今を見てどう思うか。

「食うのに困らずまあまあアクティブにやっているじゃないの」といったところ。

かつての缶コーヒー「ジョージア」のCMではないが、「人生、なんだか上出来」と言ってもらえるのではないだろうか。