まとわりつくような空気になっている。
ここ何日かは寝ていても汗をかくし、少し動くとパンツがねっとりと脚に絡みつく。特に私はタイトめのスーツを選ぶことが多いので、屈伸するときに脚にくっつくと破れそうで怖い。
正直なところ蒸し暑いのは嫌いである。気温が低くてもじっとりと湿気が多い日はそんなに好きではない。登山ではテントがびちゃびちゃになるし、濡れたテントを冷えた指で畳むのは結構苦痛なのだ。
晴れた朝にひんやりした冷気を浴びるが一番気持ちいい。
昨年、10月に奥穂高岳から西穂高岳へ縦走した時は、カラリとしていてテントは全く濡れなかった。それほど寒くもなく、朝の風を浴びて歩くのはルンルンなのだ。
一方で、雨に濡れた草木というのも悪くはない。屋久島なんかは雨がないとあの景観は作れないだろう。カメラを持っていると霧の流れる景色もなかなか魅力的に感じる。カラカラの景色だとどんな機材で撮っても同じになってしまう。
もっとも雨じゃない日に屋久島の山に登りたいという希望はあるのだが。
さて、今年はいつ梅雨が明けるだろうか。