クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

灼熱の甲斐駒ヶ岳山行①

週末、晴れるというので甲斐駒ヶ岳に行ってきた。

晴れるとなれば、どこかに行かなきゃとなるのが山屋の性。「危険な暑さ」と呼ばれる昨今の酷暑からも逃げられる。

今回はパッと思いついて公共交通機関でサッと行ける甲斐駒ヶ岳にした。

 

甲斐駒ヶ岳が公共交通機関でサッと行けることに疑問に思う人もいるだろう。

甲斐駒ヶ岳山頂への最短ルートは南アルプス林道を使って北沢峠でバスを下りそこからピストンする方法が一般的だ。ところが、2023年現在、広河原から北沢峠に至る林道が崩落しており、関東方面からのアプローチが不便になっている。

結論から言うと、私は韮崎駅から路線バスに乗り、道の駅はくしゅうで下り、舗装道路を1時間歩いて竹宇駒ヶ岳神社に着き、そこから登山道に入るという手段を取っている。

これは駒ヶ岳神社の表参道であり、御神体である甲斐駒ヶ岳に登ると言う意味では由緒正しき道なのだ。

甲斐駒ヶ岳の表参道

今回この方法で登るのは5度目。

もう慣れたもので、僅か3名の乗客しかいないバスに乗り、道の駅で1人下車した。

ところが、ところが。暑いのだ。

せっかく山へ涼みに行くのに、盆地である山梨ではその日の最高気温が37℃予報。私がバスを降りたのは9時過ぎにもかかわらず、もう30℃。朝の冷気など全くない

1時間かけて登山口に着いた時には汗だくになっていた。

(つづく)