私も相方も海なし県出身だ。
今は物流が良くなって海なし県でも美味しい魚が食べられるようになったが、かつては水っぽい刺身しかなかった。そのせいか、今でも海辺の街に行くと「とにかく美味しい刺身が食べたい」と拳を握りしめてしまう。
昨年の夏は北アルプスを縦断して富山に降り立ち回転寿司に行った。今回は再び北海道vs富山の寿司対決をすべく（勝手にやってるだけだが）、北海道滞在の最後に根室の回転寿司屋に入ることにした。
花咲ガニが有名なところで、駅前にカニを食べさせる店があるのだが、われわれはさほどカニに執着心がない。カニは冷凍しちゃえば同じだから、海なし県でも食べられるんんだな。
というわけで、ちょっと高級だけど「北海しまえび」を頼む。
しまえびは茹でると真っ赤になることから「海のルビー」と呼ばれる。食感は普通のエビだが、味は濃厚。カニみたいと表現すると「しまえび君」に失礼だろうか。
そして、お勧めはニシンの寿司。
本州では「にしんそば」などでカピカピになったものしかお見かけしないが、北海道では脂の乗ったものが寿司で頂戴できる。
他もいろいろあったし、花咲ガニの軍艦も食べた。
では、北海道vs富山の戦いはどうかと言うと、地元産が多いという点で北海道で軍配だろう。
富山では九州あたりからもいらっしゃったネタが結構いた。それに、北海道ではニシンをはじめとして「ここでしか生で食べられない」という代物が多い。地物を食べられる喜びは旅先では何にも代えがたいのだ。
さて、今度や焼津か三崎にでも行って（勝手に）対決をしてみようかなと考えている。
