クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

秋のキノコ祭り~白神山地を見に行く⑤

「いよいよ」というか「そろそろ」白神山行も最終回にしよう。

当初、白神山行の計画は、1日目に白神岳に登り、2日目に縦走して十二湖という湖沼に下りて、五能線弘前か秋田へ行くことだった。ところが1日目の避難小屋で、マタギのおじさんと出会い、さらに横浜から来たというおじさんから「一緒に下山しようと」誘われた。

ただ下山するなら誘いに乗らないところだったが、キノコを採りながら下りるという。この誘いに相方はあっさりと乗ると言った。

 

2日目は雲海の上の日の出を眺めて、明るくなってからスタート。昨日の雨でよく滑る道を下る。

ただ、マタギのおじさん、とんでもなく速い。小走りくらいで下りて行く。

そして突然、立ち止まると白神山地について解説を始め、リスタートするとあっという間に小さくなる。

そして今度は姿が見えないと思うとキノコを見つけていた。

ブナハリダケ

今回、見つけたキノコはまずブナハリダケ。白いキノコで、ブナの枯れ木に生えている。1つの木にもっさりと生えていて、採りだすときりがないくらいだったりする。

嵩張るので、水分を絞るといい。スポンジみたいで絞っても崩れないのだ。

キツネノチャブクロ

あとキツネノチャブクロ。これは傘を潰すと粉を吹くことから「ホコリタケ」とも言うらしい。ただし、ホコリを吹くようになったら食用に向かないとか。そうなるとキツネノチャブクロという名前の方が良い気がする。
あとはヒラタケを採って登山口へ下りた。

いずれのキノコも煮るのでなく油炒めが美味しいというのがマタギのおじさんの言。

 

この日は空が晴れ渡り、白神岳登山口駅から五能線でのんびり弘前へと向かった。

(了)