クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

妄想の登山準備

ここ10年ほど4月は忙しくなっている。

忙しいと山へ逃避したくなるのも恒例で、今から夏にはどこへ行こうと、仕事の傍ら頭はそんなことばかり考えるようになってしまう。

以前は行きもしないのに家で山道具をパッキングして、部屋の隅に置いておくというようなことをしていた。

「今にみておれ。スキを見つけたら山に行ってやる」

と怨念のように思いを込めていたわけだが、今はそのパッキングをする余裕もない。

ひたすら頭の中で妄想するだけにとどまっている。

以前はひたすらに軽量な装備を考えていた。

手持ちのPatagonia アセンジョニスト45にダウンシュラフと軽量な1人用テントを詰め、マットもSEA TO SUMMITの半身用エアマット。ストーブはプリムスP-116にEPI GASのチタン製ATSクッカーを組み合わせる。

10年以上使っているグレゴリーのロゴ入りマグカップは持って行こう。インスタントコーヒーは忘れないように。

かつて山小屋の人に「日帰り?」と訊かれたくらいのコンパクトサイズのパッキングに仕上げるのだ。

 

うーむ。気分は持ち上がったものの、画餅というか畳の上の水練というかやや忸怩たる気持ちになってきた。

せめてテントに防水スプレーかけるとかやっとこうかなぁ。