クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

忘れる力

最近、半年前までの勤務実態について報告しろという指示が来た。

一週間前も怪しいのに半年前なんて覚えちゃいない。スケジュール帳を開いても何も書いていない日はやはり思い出せない。無茶というものだ。

私はかつて記憶魔だった。

「記録魔」ではなく「記憶魔」なので、メモを取らなくてもかなりの内容を覚えている。それがアダになってか、今でもメモを取る習慣が身に着かないくらいだ。

それが、最近は一週間以上経つと印象の薄い情報はきれいさっぱり消去されている。

どうしたというのだろう。

ここ10年くらい思い返すと、仕事の内容はかなり忘れている。

まあ、こんなことがあったくらいなら覚えているが、その時の情景なんて消えていて、せいぜい抽象的な項目として頭に整理されているくらいだ。

一方で、情景や空気感まで覚えているのは登山ばかり。特に2012年12月にクランポンとアックスを持って出かけた八ヶ岳登山以降は、どれもかなりの精度で覚えている。それも楽しい記憶としてしか覚えていない。

 

どうやらこの10年ほどは記憶力が衰えたのでなく楽しいことしか覚えないようバージョンアップしたらしい。

そうなると大変だ。楽しくないと人生の記憶がどんどん薄れてしまう。

さて、今年は何をしようかな。