クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

飛行機の旅は好き?

図書館で浅田次郎『つばさよつばさ』を借りた。

日本航空の機関誌「SKYWARD」に連載されているコラムの単行本で、JALの飛行機に乗るときは楽しみにしている。

 

飛行機には他の交通機関にない「オキテ」がたくさんある。

まず搭乗の1時間前には空港に着かねばならない。「乗り遅れたから次」というわけにいかないのが飛行機の恐ろしいところだ。

しかも保安検査場というものがある。今はめったなことで金属探知機が誤作動するということはないが、かつてはちょっとした金属の小片で鳴った。鳴ると、急に規則違反を起こしたダメな奴みたいな意識になって、高まる気分が大いに削がれる。

あと、空港で売られているものは軒並み高い。したがって、前日近所で買い込んだパンか、家で自作したおにぎりを持って搭乗前に食べたりするのだが、なんちゅうか贅沢しに出掛けているのか、質素倹約をしに行っているのかわからなくなる。

しかし、鉄道旅なら駅弁を変える値段で空港内の蕎麦なんて食べたくないのだ。

そんな愚痴を書きつつも飛行機旅は楽しい。

飛行機の扉が閉まり、再び扉が開くときには違う世界に行っている。乗った時の自分と降りた時の自分が違うような時空の超えた感覚は飛行機でしか味わえない。

問題は時空を超えるには運賃もそれなりに高いということで、そのためには普段の生活において質素倹約、質実剛健に努めなくてはならないのだ。

 

去年は夏に北海道、冬に鹿児島に行ったけど、次はどこに行こうかな。