先日、NHKのネットニュースを見ていたら読書感想文コンクールで生成AIを使ったものが10以上発覚したと報道されていた。
まあ、使うだろうね。特に無理やりコンクールに出すから本読んで書けと強制されたら。
私も小学生の頃、森鷗外『山椒大夫』の感想文を書けと指示されて大いに苦悩した記憶がある。後に知るのだが、『山椒大夫』の本当のテーマは「仏のご慈悲」らしい。ってそんなもん小学生にわかるわけがないのだ。大人が読んでもわかると思えない。
そりゃ生成AIなんて便利なものがあれば使う。
試しに『アンネの日記』の感想文を400字以内で書いてくれとGoogleのGenemiに注文したら、驚くほどのものはできないながらも、先生に怒られないくらいのものはできた。
相方曰く、
「感想文は本の抜粋から始めて、読み手を引き付けておいてから、自分の体験と本の内容を結び付けるとコンクールで評価される」
らしい。何度か賞をもらった相方は「大人って、こう書けば感心するんだよね」ということをよくわきまえた嫌な子どもだったようだ。
この方式なら生成AIで原型を作っておいて、自分の体験を多少混ぜるだけで、良さげなものができそう。というかこうなると読書感想文でコンクールをする意義に疑問を感じてしまう。
現在、私はわりと本を読む。
ただ、別に感想文を書きたいわけでなく好奇心の赴くままに読んでいるだけだ。今はジェフリー・ウェスト『スケール』を苦労して読んでいる。
これは気が向いたら感想を書いてみよう。