①の続き。
というか今回の登山については何も書いてなかった。どうせならあまり誰も書かない小淵沢駅から登山口観音平までについて書きつけておこう。
小淵沢駅は出入口が南側にしかない。八ヶ岳は北にあるので、まずは舗装路をぐるりと回って線路を越え、真っ直ぐに北を目指す。住宅地があり、続いてホテルなどのリゾート施設、ペンションなどが並び、ゴルフ場を脇目に見る。そして未舗装に入ると牧草地があって、スキー場のような草の斜面が現れる。
一応書いておくとこの延々と続く斜面が大変で、フル装備のテント泊を担いで登るのはなかなか辛い。元々山登りに行っているのだが、坂の先が見えているとなかなか着かないのがもどかしい。
下山の時、何かの部活の少年少女が坂道ダッシュに使っていた。
ただ、登っていくと木の向こうに富士山や甲斐駒ヶ岳が見えるのが嬉しい。
今回は天気が良かったので、富士山、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳まで見渡すことができた。
おそらく近所に住むであろう年配の女性が犬を連れてこの斜面を歩いており、
「今日はねえ。ここ歩いて正解よ。絶景だから。車で来た人は見えない景色」
と言ってくれた。
タクシー代をケチって徒歩アプローチをしているわけだが、どうやら無駄ではない、ということにしておこう。
小淵沢駅から観音平までは約2時間。
駅を8時頃スタートしたので登山口に着いたのは10時を過ぎていた。
(つづく)