クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

大型バックパックを集合させてみた

山道具談義。 再び五名山の話は一休みして山道具談義。

 

最近、体力の落ち方が著しい。

20歳の頃より走るのは速いはずなのだが、重いものを担ぐ能力や体力の回復は確実に落ちている。

過去の写真を見ると、「よくぞまあ」という大型バックパックが写っていたので、バックパックについて書いてみる。

これから先、多分背負わないであろう製品たちだ。

 

まずはモンベルさん

私の初めてのバックパックはエクスペディション80で、当時は雨蓋付きのシンプルなものだった。

後から考えると、本体だけで3キロ弱はあるし、背負い心地も堅いので、身体の頑丈さが要求される製品だ。私は80Lを選んだが、当時は100L以上(確か110Lとかもあったような...)というクレイジーなモデルもあって、「誰が買うんだろう?」と思っていた。

 

時を経てもまだ大型バックパックを出し続けているのはさすがである。

コスパがいいので、学生山岳部員がよく背負っていたが、ロールアップシステムになってからはあまり見ていない気がする。

防水性はアップしただろうけど、学生山岳部ならシンプルな雨蓋方式を好みそうな気がする。ロープを挟むところないし。

webshop.montbell.jp

モンベルでは別売りで雨蓋も出している。

ただ、これ着けるとパンツを逆さに履いたみたいなので、ちょっとカッコ悪いと思うのは私だけだろうか。LはともかくMとSはハイレグ(って最近あまり聞かないな)みたいだぞ。

webshop.montbell.jp

 

②微妙に憧れるライペンのマカルー

これはバカでかザック界(ここではあえてザックと呼ぶ)の老舗中の老舗。私は買っていないけど、父親が何を血迷ったか、大型ザックを買いに行き、色々見た中にあった。

なんちゅうか「無骨なやっちゃなぁ」という感じ。

 

無骨なだけに、雨蓋を伸ばせば容量は増えるし、「ザッ山男!」という感じがする。

冬季の黒部横断なんかをするゴリゴリのクライマーが使っていたので、ミーハーな私にはちょっとした憧れなのだ。

www.arai-tent.co.jp

 

ちなみにパイネのガッシャブルムというモデルも安く、頑丈で、質実剛健。「ザッ!山男」なのだが、私はもう背負わないんだろうな。こちらも容量は80Lだ。

ただ、こちらもエキスパートが使うという意味で「アコガレのザック」という感じがする。

https://www.yodobashi.com/product/100000001004591073/

 

③これはホントに着れるのか?グレゴリー

“Don’t carry it, but wear it”のグレゴリー。つまりはバックパックは着るものなのであるが、現行最大容量は85Lのバルトロ。

www.gregory.jp

 

私はトリコニ60を使っていて、先の北海道旅行で久々に使用した。1週間以上の旅で荷物を満載にするとこうなる。

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背負い心地はさすがのグレゴリーさんで、「肩で担ぐ」とか「腰で担ぐ」とかでなく、「背中で持つ」という感じ。身体との一体感が強く、疲れにくい。

問題は背中のパネルやウェストハーネスが立派なので、自重が重いことくらいだ。

 

さてさて、グレゴリーにはかつてパリセード80Lくらいのバカでかモデルもあった。アウトドアライターの故加藤則芳さんが愛用していたとアウトドア雑誌『BE-PAL』に載っていて、ロングトレイルではこんなモデルを使うんだと思った記憶がある。

ただし、日本では一般販売されていなかった。こんなでかいモデルを小柄な日本人が背負うわけないと判断されたのだろうか。

 

時を経て、今はバルトロの85Lというモデルが出ている。

バルトロはトリコニと兄弟モデルで、トリコニの両脇部分を膨らませて、容量をアップさせるとバルトロとなる。したがって、背負い心地は非常に定評があり、重さのわりに重量を感じにくいと聞く。友人と冬の上高地に入った時、彼はバルトロ75、私はトリコニ60を背負って入ったのだが、感触は上々とのこと。

そんなに急じゃないトレイルなら、荷物を満載にしてぶらぶら歩くのは気持ちよさそうだ。

 

サイトをよく見たら、絶対買わないだろうけどバルトロ95なんていうモデルもあった。

www.gregory.jp

これに詰められるだけ詰めて旅に出ることを夢想するのは楽しい。

テント、寝袋、エアマット、コッヘルに小型フライパンも入れようか。これだけ大きければタープを追加してもいいだろう。キャンプの時はサンダル履きかな。食料も少し余裕を持たせようか。

 

うーん。ただの妄想だけど、大型バックパックは楽しい。

生活道具一式を背負って、風のように自由に放浪することを考えられるからだろうか。

「さすらおう この世界中を ころがり続けてうたうよ 旅路の歌を」