朝5時に家を出て通勤している。なんでそんなに早いかと言えば混んだ電車が嫌なのと、座って行けるからだ。眠い目をこすりながら出かけている。
駅の近くのカラオケボックスの近くを通ると、毎日と言っていいほど居酒屋からの徹夜カラオケかなという若者たちがたむろしている。
そんな彼らを見かけると、「働きもせんで!」と眉をひそめる大人もいるけど、私は「徹夜なんてすごいなあ」と感心したりしている。今の私にあんなことはできない。
眠ることは好きだ。
テント泊がなぜ好きかと言えば、好きなだけ寝られることも大きな要因である。
そんな私の眠る方法へのこだわりをつらつら書いてみたい。
①暖かくする
当然と言えば当然。暖かくすれば寝やすい。
寝袋よりマットにこだわった方がよい。下が固いと寝づらいので、厚手のエアマットがベスト。サーマレストのネオエアはすごくフカフカらしく、「ホテルのベッド並み」なんて聞いたことがある。
寒い時期なら、テントの床に厚めの銀マットと厚手のエアマットなら最高だ。ネオエアは全身用だと2万円くらいするので、私には手が出ないのだが。
末端を冷やさないことも重要だ。日が落ちると急激に気温が下がることがある。
そんな時はテントシューズ、通称「象足」が役に立つ。さらに寒ければダウンジャケットとダウンパンツを履いて、もこもこになってしまおう。
あと、スープを飲んだりすると身体が温まる。
そのまま寝袋に入って、体内の暖気を逃さないのが重要だ。
②音と光を避ける
テントは布切れである。したがって、遮音性や遮光性はあまりない。
しかしながら、わりと遅くまで起きている人や夜中にトイレに立つ人がいるから厄介だ。ヘッドライトの光がちらちらして目が覚めることもある。
対策は大それたものではなく、耳栓とアイマスクをすること。私はかつて耳栓代わりにウォークマンを持って行っていた。
混んだテント場だと鼾が気になることもある。
私は風の音なら寝られるのに、他人の鼾では寝られない。なぜだろう。
③適度に疲れる
登山の場合、大抵早起きだし身体も疲れている。過度に疲れると寝付きにくいが、適度に疲れていたら、早い時間に寝られる。
先日、谷川岳に行ったときは6時に寝てしまった。5時半に夕食を食べ、歯を磨き、文庫本をめくると、1ページ読まないうちにパタン。
なお、こういう場合は紙の本がよい。液晶画面を見ていると目がさえて寝づらくなる。
こんな風に睡眠へのこだわりを書き出したらキリがない。空腹は寝たら気にならないが、寝不足は辛い。
山の「三年寝太郎」の私は、徹夜明けの若者たちの脇を通ってトボトボと今日も会社に向かっている。