クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

雲取山、トレーニング山行と落とし物

山ではいろいろな物を拾う。大概登山者の落とし物で山道具が多い。

厳密に言えば遺失物の不法所持となるところだが山のゴミとするのもナンだし、捨てるのもナンだから拾って使っていたりする。そして拾った物に限って壊したり無くしたりしないので、そのまま使ってしまう。

これまで拾った中では、アックスの先に付けるキャップなんかは今も使っている。甲斐駒ヶ岳で拾って山小屋とか通りがかりの人に訊いても所有者がわからず、そのまま所持している。

その他、手袋を入れるのに便利な小袋とか、レインウェアのスタッフバッグとかの小物。袋系はなくしやすいし拾いやすい。

そんな中、今回は痛い落とし物をした。

 

週末にトレーニングがてら雲取山に行った。

もう何度目になるかわからないけど、横浜方面に住んでいた時は遠かった奥多摩が今は近いのでよく行っている。またフルマラソンもあることだし、身体を鍛え直さないといけない。

そんなわけで、晴れ予報にも後押しされて向かったのだが、奥多摩駅から山に向かうとあいにく曇っている。まあ台風の後だし仕方ない。

今回は荷物を軽くしたトレランスタイル。雲取山に登ってそこから奥多摩駅まで石尾根を縦走するつもりだ。距離が長い分、行動食も多め。

歩き始めて1時間後にふと気づいた。サングラスを入れたペンケースの感触がない。

このペンケースはトレランザックの脇に差すように入れていたのだが、なんか腕に当たったりしている感じがしないのだ。慌てて背中からおろして確認すると、やはり「ない」。

ショックである。しかも、先日レンズを交換したばかり、レンズはほぼ新品なのだ。

結局、一度登ってから縦走を諦めて落ちていないか探しながら下山することとした。山頂では小雨が降り、晴れ予報は見事裏切られた。

そしてサングラスは見つからなかった。これが眼鏡じゃなくてよかったとも言えるが、やはりショックである。

これまた誰かが拾って使っているだろうか。下山中にサルに会ったし、ひょっとしたらサングラスをかけたサルが奥多摩に現れるかもしれない。

落としたサングラス(レンズ交換したて)