東京には桜の名所が多い。
かつて千鳥ヶ淵、上野公園、隅田川、六義園、湯島天神、目黒川、新宿御苑とあちこち行った。当時東京にいた父親が「桜見に行こう!」と誘うので、東京中の桜を見に行った次第。
東京駅に集合して、千鳥ヶ淵から上野公園、隅田川とはしごしたり、六義園と湯島天神、浅草をはしごしたり。全て歩きである。
桜、特にソメイヨシノは爆発的に咲いてあっという間に散ってしまう。
ここのところ、3月は週末に山へ行くことが多く、桜見物をしていなかったので久しぶりに桜を見に出かけてみた。
小金井公園は小金井市北部にある市立公園で中心に江戸たてもの園がある。
その周辺が広場になっていて、桜が多く咲いているらしい。去年の11月には紅葉を見に来たが、それも見事だった。
そういうわけで、あたかもご隠居のように桜見物。
普段の年は知らないけど、去年・今年と中での飲酒は禁止されているので、バドミントンをしたり、犬を散歩させたりの長閑な花見が多い。
桜と言えばソメイヨシノが有名だけど、いろいろな種類が植えられている。
ただ、説明書きがあったけどよく覚えていないのでここでは解説できない。とにかくソメイヨシノより花が大きく、少し早く咲くということは覚えている。もう散り加減なので、落ちている花の写真が下の通り。
ソメイヨシノは7分から満開。日当たりによって少し違う。
先週は寒い日が多かったせいか、蕾で止まっている花も多い。
中には満開のものも。
東京は大阪に比べると桜が多い気がする。それは江戸という街がかなり人工的に造られたことを反映しているのかもしれない。飛鳥・奈良時代から難波長柄豊碕宮をはじめ、古くから街があった。
ソメイヨシノは江戸時代の後期から広がったというから、街が年々拡張した江戸・東京の街の方が植えやすかったのかもしれない。
帰り道の途中、浴恩館という建物に寄ってみた。
ここで下村湖人が『次郎物語』を執筆したという。昔はユースホステルにも使用されていたという建物は現在、地元文化財の資料館兼公民館となっており、中ではお囃子の練習が行われていた。