クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

子どもが株式投資をするということ

相方の勤めるフリースクールには変わった子どもが多い。

落ち着きがなかったり、熱中しすぎたりはもちろんのこと、株を買ってもらって、iPadで株価を眺めては上がれば機嫌のいい子もいるらしい。聞けばお父さんは会計士だという。

 

株式投資というと反応は人それぞれだ。ギャンブルだと言う人もいるし、経済を知るのに必要なことと言う人もいる。

村上世彰は投資家である父から100万円をもらって高校生から投資を始めたらしい。株価とはその企業の現在価値に将来の期待値を足した評価額だから、株価を読み解けばどのように市場で評価されているのかがわかる。市場経済を知るという意味では勉強になる。

一方で、作家の団鬼六なんかは相場師である父から「コツコツ働くなんてアホらしい」という人生訓を受け継いでしまい、人生そのものを投機的で破滅的にしてしまった。

どちらがいいというわけではない。ただ、どちらも自分で人生を切り拓く道ではある。

暑いのでとりあえず水の写真

今、参議院選挙の真っ最中だが、お金の勉強というのが日本人の最大の欠点ではないかと思ったりする。どこに票を入れてもリターンのある期待を持たせてくれないのだ。

補助金なんていう「ちょっとしたリターン」ではなく、もっと大きなものを有権者は期待している。

投資は将来への期待である。期待される方がいい人は起業するし、期待する方がいい人は投資をする。期待を売る人と買う人が資本主義の根本だと私は理解している。

その意味で、子どもの頃こそ投資で「期待」ということを学んだ方がいいと私は思う。