クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

求められること、やりたいこと、できること

週末は走って、本を読んで終わってしまった。まだまだ走る身体ができていないので、20kmも走ると疲れて他のことができなくなる。あるいは、もう年か。

 

最近、三浦しをんのエッセイにハマってしまい、ゲラゲラ笑いながら読んでいる。

その中で、ふと考えさせられる話があった。「求められること、やりたいこと、できること」の3つを高いレベルで実現している人はなかなかいない。

この「ゴールデン・トライアングル」をまさに実現しているのは矢沢永吉だというのだ。

なるほど、やりたくてもできないことは沢山ある。

やりたくて、できることだけど、誰も求めていないこと。これは趣味だ。

ほとんどの人は、「求められること」を「できる範囲でやる」ということを仕事にしている。それがやりたいことと一致している人は少ない。

矢沢永吉は少年時代に「スターになる。ロックスターになる」と書いて実現してしまった。これはなかなかできない。そこが多くの人が憧れるポイントなのだろう。

 

わが身を振り返ると、とりあえず「求められること」をやっているうちに「できること」が少し増えて、そのうち「やりたいこと」ができていくというパターンが多い。

ラソンも趣味には違いないのだが、「10kmマラソンに大会に出よう」と誘われて、「まあ、登山のトレーニングになるし」と続けているうちに、ハーフ、100km、フルと完走するようになった。

仕事もやっているうちに興味が広がっていく。まあ、仕事については「求められること」を勝手に飛び出して趣味化してしまうのだけど。

 

多くの人は「やりたいこと」があってもできない、求められないものと思っている。ただ、本当は「やりたいこと」を見つけられないケースが多いんじゃないかと思う。そう考えると、とりあえず「求められること」をやりながら、「できること」、「やりたいこと」を探すのがいいんじゃないかと思う。