クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

自分の引退年齢

週末、マラソンの練習として2日で30km以上走ったら、少々疲れたのか身体が重かった。瀬古利彦さんは全盛期に1日100kmとかいう練習をしていたそうだから、大いに甘いと言うべきだが、これから徐々に距離を伸ばして行こうと思う。

走っていると衰えというものはあまり感じない。

ただ、いつまで続けられるかについては少々気になる。プロというわけではなくても自分の引退年齢が気になるのだ。

かつてに比べて「生涯現役」と宣言する人が増えた気がする。

プロ野球では近鉄・中日などで活躍した中村紀洋は未だ引退宣言をしていない。王貞治が「王貞治らしいホームランを打てなくなった」と言ってシーズン30本塁打を最後に引退したのと対照的だ。

これは極端にしても、将棋界では元名人は上位10名のA級から陥落したら引退すると言われた中で、現在は谷川浩司羽生善治永世名人資格者や佐藤康光丸山忠久らがB級以下で現役を続けている。

身近なところでは、わが父も70を過ぎてフルタイムではないけど働いているし、相方の父は現在大学生だ。

現在はどんな職種でもトコトンやるのが流行りらしい。

 

今は何をするにしても「引退」という言葉はそぐわないのかもしれない。引退ではなく、転職・転向である。余生なんてことを考えている場合ではない。

"The Adventure of Quater"(邦題:コインの冒険)で、老人ホーム(Retirement home)に連れていかれる老婦人がこう呟く。

"Retirement from what? Retirement from life."(何から引退するの?人生から)

いや、人生が終わるまですべてを引退してはいけないのだ。