クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

減税されたら何に使う?

政治の話はあまり書かない方針なのだが、少し思いついたことを書いてみたい。

今の政治の話題は減税だったりする。岸田首相が打ち出し、それに対して野党は反対するのかと思いきや「遅い!」と非難している。要するにどっちも「減税」なんですな。

世論は歓迎するのかというとやはり非難している。どうしたいんだかよくわからない。

ここで気になるのが、減税されたら果たしてみんな何に使うのかということだ。

経済対策なのだから、この分を使ってもらわなくてはならない。金額の多寡とか対象税はともかくとして、4万円とも7万円とも言われている減税分が手に入ったら何に使うのだろう。

会社の後輩に、通勤手当の振り込まれた日に「わーい、なぜかいっぱい入っている」と喜んで散財し、その後、半年間定期券を買えなかったというのがいる。こういう人には減税のし甲斐もあるだろう。

しかし、大半の人は「また物価が上がるかもしれない」、「税金が上がるかもしれない」と警戒して貯蓄するんじゃないだろうか。

 

3年前にコロナ給付金として1人10万円配るというのがあった。しかし、コロナ禍の自粛モードの中、派手に使う人も少なかったのか、結局大半は家計の貯蓄となったようだ。

私には今回減税しても経済対策にはならないように思える。

将来を安心して暮らせると思えるような「根治治療」をしない限り、どんな減税・給付も意味がない気がしている。