連日、依存症についての報道がなされているようだったりする。
変に濁した書き方をしたが、大谷翔平の元通訳のギャンブル依存症絡みである。私の身近にもギャンブル依存症はいたので、報道を聞いた時は非常に複雑な気持ちになった。
どう複雑かと言うと、他のアルコールなんかの依存症はわかりやすく社会生活を送れなくなるのに対して、ギャンブルとか買い物についての依存症の場合、見た目には普通だからだ。
本人はずぶずぶと依存症の沼にはまっているのに対して、意外と周囲は気づかず、いつの間にか抜け出れないようになっているように思える。
とはいえ、何かに依存したい気持ちは誰にでもある。
私も先のギャンブル依存症が身近にいたのと同時期に登山にずぶずぶハマっていた。ギャンブルと登山では随分と趣が違うが、金を懸けるか命が懸かるかという意味では多少似ていなくもない。
私の場合、ある年は大小24回登山に行っていた。休日出勤もあったし、悪天候もあるので行ける日はすべて行ったと言えるし、悪天候の日は室内でボルダリングをしていたので、ほぼ山に費やしていた。その意味では依存症かどうかはわからないが、依存はしていた。
今回の報道の件は何がきっかけだかわからない。ただ、生きていて心の不安は誰にでもあるし、振り払いたくなることも多い。その時に何かに依存したくなるのはよくわかる。
何にしても1つのものに依存しない方がいいとだけは言える。