クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

ミニマリストへの道

学生時代、最初に憧れたのはすべての荷物を自転車に積んで旅する姿だった。

いわゆる「チャリダー(自転車旅行者)」で、テント・寝袋・マットを持って旅に出る。いや、旅が日常で家はテント。ベッドはマットと寝袋。朝早くに起きて、自転車を漕ぎ、腹が減ったら飯を食い、眠くなったら昼寝する。

その時の理想を引きずって就職したので、最初は本当に物が少なかった。80ℓのバックパックと日帰り用の30ℓのバックパックにほぼ収まるくらいで、あとは化繊の布団が一組。必要な物に絞ればリアカーに載るくらいだっただろう。

それが月日は流れ、随分と物が増えた気がする。

テントは1人用が2つ、3人用が1つ。寝袋は2人で4つ。去年パックラフトを買ったので、パドルも2本。バックパックも2人で8つくらいあるだろう。

それと油断していると増えるのが本で、結婚する直前にずいぶん減らしたはずなのに、1つの収納と外付けの本棚が2人の本で埋まっている。相方は仕事の関係で大型の絵本なんかを実家から送って来たので、これが嵩張る。

独り暮らしの時はなかったテレビも買ってしまったし、無印良品で食卓と椅子、ベッドも買ってしまった。

まだ、中型トラックくらいには収まるくらいだけど、軽トラでは厳しいか。

ミニマリストへの道へは程遠い。