クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カエルの学校・リスの学校、井の頭公園

暑い週末に井の頭公園の動物園へ行った。 本館と分館である水生物館のセットで大人400円。2つ行けるのはお得な気もするが、暑くて暑くて歩き回ると汗だくになる。 本館では、暑いのでサルなんかはぐったりとしていてほとんど動きがない一方で、鳥類は表情(…

丼の中に入るもの〜北海道メシの恍惚 その4

先日、法事に出て最後にお経を上げたお坊さんがこんな話をした。 「仏教の漢字では井戸の「井」という字の真ん中に点を入れた字は、より清らかな水があるということを意味します。したがって、この字が入ったお名前(戒名)の方もおられます」 「丼」という…

海彦と山彦〜北海道メシの恍惚 その3 海の幸、山の幸

北海道に行く目的は当初、山登りだった。旭岳からトムラウシ縦走を企図したものの、天候不安定で断念。山に行くと食事がとにかく貧しくなるので、今度はメシの美味そうな海に近い山ということで利尻島を選んだ。 それもこれも海から獲れる美味いものを食べる…

憧憬のウニ〜北海道メシの恍惚 その2

世界には日本人しか食べないものが多い気がする。マグロや牛タン、マツタケ、イクラなんかは日本人がいなければ価格の大暴落が始まるだろう。一方でこれらの食品は日本人でなかったら知らぬまま一生を終えたかもしれない。幸せなことである。 今回も引き続き…

鮭の大地〜北海道メシの恍惚 その1

北海道の愉しみと言えば飯である。 登山と言えば信州で海がない。海がなければ山の幸と行きたいところだが、なかなかどうして日本において食は海である。松坂牛もジンギスカンもウニとアワビには一歩譲らざらるを得ない。『魏志倭人伝』に記されたように、倭…

愛とロマンの果て~礼文・愛とロマンのコース③

礼文島の夏は緑に覆われた美しい島である。 集落やバス道路は東の海岸に集中している一方で、西側には手つかずの自然が残っていて、愛とロマンのコースはこの西側を南北に縦断するようにルートが取られている。 私たちは西上泊の海岸から少し丘に上がり、し…

霧の先の景色~礼文・愛とロマンのコース②

愛はLOVEの訳語である。したがって、明治以前の日本人にはない概念だといえる。このコースの名付け親はどのような考えによって付けたのだろうか。気になるところである。 スコトン岬から岬めぐりというコースがあり、ここは晴れればお花畑になる風光明媚なと…

愛はあるか?ロマンはあるか?〜礼文・愛とロマンのコース①

登山道には時折変わったキャッチコピーを持つものがある。代表は剱岳・早月尾根で、「試練と憧れ」という石碑が登山口である馬場島にある。その他、私の好きな甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根は深田久弥が「日本アルプスで一番つらい登り」と評していて、元来登山コー…

ドランゴ TRKの防水が少し甘い件

北海道をやや長期で旅行した。 本州と違って梅雨もなくカラッとした爽やか気候で、と行きたかったところだが、梅雨前線の残党なのか、天気が安定せず、雨が多い日が続いた。雨を避けてトレッキングや登山に勤しんだものの、登山道は当然びちゃびちゃで、どろ…

貧乏旅の醍醐味

9泊10日の旅をした。 こう言うと、 「なんて経済的余裕があるんでしょう、このコロナ禍に」 となるわけだが、2名で20万円くらいである。なにしろ行き先は北海道で交通費が半分以上を占めたはずだから、近場ならとんでもなく安上がりだっただろう。 そんな貧…

沢で死にそうになった話~奥多摩・水根沢~

1年ぶりに沢登りへ行った。行ったのは奥多摩・水根沢で、都内からアクセスが良く、付近に無料駐車場があるので人気の沢である。 結果を先に書くと敗退となった。水が多いのと、一緒に行った相方に岩登りのスキルがないのであきらめて下降に切り替えたのだっ…

兵用ゆべし 酒飲むべし

もう4ヶ月以上も山に行っていない。休日はランニング、しかも時折雨に濡れての快適とは言いかねるランをして来るべき山行に備えている。自然、愉しみは食ということになる。夜の外食も気が引けるので少し美味い肴を用意して、酒を嗜むくらいしかないのだ。 …