クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

最近太った?

ランニングや登山について書き綴っておいてなんだが、最近体重計の乗ると以前より1kgか2kg増えていた。このまま自然な流れで中年太りになりそうで恐ろしい。山仲間から「いいかげんBODY」の謗りを受けないように対策が必要だ。クライミングやランニングと…

なまえ呼び運動

確か就職したての頃、社内では役職ではなく名前で呼称しようという運動があった。「あった」というのはどこかで雲散霧消してしまったからだ。そんな運動があっても役職を付けて呼ばなければ機嫌の悪くなる人もいて、なかなか面倒だった。そのうち誰も言わな…

走ることについて-4

2017年の梅雨入り前、私は花巻の宮沢賢治記念館に行った。 宮沢賢治は『注文の多い料理店』などの不思議な世界に引き込まれる雰囲気が好きだが、かと言って特に筋書きに思うところはなかった。なぜ無闇に教科書などへ採用するのか理解に苦しむ。強制的に読ま…

走ることについて-3

私はわりと過去の記憶がいい。なんでもない景色、エピソードをよく覚えていて、家族や知人に驚かれる。ただ、それは比較的無口で、独りでいるときに過去の出来事を昔漬け込んだ梅干しを床下から取り出すように味わっていたからかもしれない。 走る記憶として…

走ることについて-2

競技として以外で走ることについて言葉にして語っている人は珍しい。何かの文章で日本人はテニスをしても、相手を打ち負かすことに熱中してしまい、球を打つ楽しみを持たないと読んだ。全ての日本人にあてはまるわけではないが、スポーツと称する以上は目的…

走ることについて-序

大学受験浪人が終わった次の日、走ろうと思った。特に理由はない。数年を受験勉強に費やしやることが思いつかなかっただけだ。 それから断続的に10年以上走り続けている。 なぜ走るか。聞かれても大した理由はない。 登山のスタミナ維持、体力増強、単に健康…

『間違う力』

間違う力 (角川新書) 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/09 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 駅などで待ち合わせする前に少し時間があると、本屋による。小さい書店に多い本はビジネス本、自己啓発本、ミステリー…

残りの人生

役員の退任慰労会があった。 さまざまな過去のエピソードより印象に残ったのは退任するその方が67歳だということだ。そしてこれまで仕事一筋で特に趣味らしい趣味もないらしい。 「余生を楽しむ」というが、楽しむものがないとなかなか難しい。特に酒だけが…

わからない記事、わからない画

「市立盲特別支援学校で、学習用人体模型の着色が間に合わないため、ボランティアを募集している」 細かい記載は不明だが、おおよそこんな内容だった。地下鉄に乗って何気なく目にした電光掲示板の記事である。 よくわからない。 まず、人体模型の色付けとは…

笑いの風

「まったく融通の効かん上司やなぁ」 友人がぼやいた。 彼女が一緒にマラソン大会へ出ようと誘ってくれたが、私には日程的に難しかった。いや正確には難しくない。繁忙期は過ぎているのだが、上司は何かあるかもしれないという謎の理由で「いいとは言えない…

毎日がSpecial

実家に帰ったその日、母親が深刻な顔をして語った。 「おばあちゃん、私の誕生日忘れたって。自分の娘の誕生日を」 母は誕生日を忘れていたことより、ボケたのではないかと心配していた。 しかし、心配なのはわかるが、私は「80にもなれば誕生日くらい忘れる…

『棋士という人生:傑作将棋アンソロジー』

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫) 作者: 大崎善生 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 『棋士という人生:傑作将棋アンソロジー』を読んだ。 高校生の頃、将棋に熱中したことが…

残念な名物

普通のブログらしく少し明るい話題にしようと思う。日本全国を隈なく廻ったわけではないが、行った先々ではなんとなく名物を食べたくなる。しかし、名物はあくまでその土地の推薦品であって、美味を保証するわけではない。ここではグルメでもなんでもない私…

黄金の雫、赤い雫

5月の終わりに富士五湖の一つ、本栖湖へキャンプに行った。特に何かのアクティビティを目的とせず、食べて飲んでおしゃべりし、時折友人の息子の面倒を見るだけのまったりするものだった。 その夜、その友人の作ったチーズタッカルビをいただきながらの歓談…

ものぐさ太郎

何かのテレビ番組だったか、ゴミ屋敷の清掃業者を取り上げていた。部屋の中にため込んだトラック何杯分にもなる大量のゴミを処分する。人が嫌がる仕事だけに報酬は高いという。 その中である部屋の主は大量のハンガーを積み上げていた。洗濯が面倒でクリーニ…

開聞岳―日本最後の地

少し前の話になる。 長い坂を下ると波の高い海と端正な開聞岳が現れた。空は白く曇っている。 2016年3月、私は鹿児島で一人旅をした。その初日は友人に勧められた知覧の特攻平和会館に訪れた。 特別攻撃隊、通称「特攻」。片道燃料で250kgの爆弾と…

就活とバンジージャンプ

2018年の採用活動が始まったらしく、土曜にもかかわらずリクルートスーツ姿の就活生を見かけた。 人生で二度としたくないこととして私は就活を挙げる。はっきり言って私は就活の落ちこぼれだった。 弱小大学の学生だった私は三回生の終わりからなんとなく就…

青空の日に

6月の初めの今日、玄関の扉を開くと青空が広がっていた。電車が多摩川を越える時には富士山が見えた。 こんな日は何か始めなくてはならない。そういうわけでブログを開設してみた。 私は勤め人であり、勤めてしばらく経っている。中年でも青年でもない年で…