クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人生で最も高いお買い物

いつもはスルーするところだけど、「今週のお題」に乗っかってみた。 以前、年代別に書いている。 yachanman.hatenablog.com ただ、今回はもっと赤裸々に書いてみよう。 1位 投資 2位 結婚式 3位 運転免許証 4位 旅行(去年の北海道・知床旅) 5位 自転…

山に向かうバスの中での会話は

梅雨入りする前に「山が足りない」ということで奥多摩・三頭山に行ってきた。この模様はまた次回に。 コロナ禍で何が残念と言って、人との交流がなくなることほど残念なことはない。特に行き帰りのバスでは偶然隣に座った人と意気投合して、なんていうことが…

雨の降る日はレインウェアを着て

日本語には雨にまつわる語彙が多いという。霧雨、氷雨、長雨、梅雨なんて日本ならではだ。 しかしながら、日本人は雨が好きかというとそうでもないらしい。歌川広重の浮世絵を見ても雨が降ればみんな傘を差すか、軒に逃げる。着物の替えもないだろうし、濡れ…

登山と故障の遍歴③~左膝の疼痛

アスリートの平均引退年齢はどのくらいだろう。プロ野球だと20代後半、フィギュアスケートなんかは十代らしい。 昔、ヤクルトファンが時の野村克也監督に「ジジイばっか使ってんじゃねえよ!」などとヤジっていたが、ジジイと言っても30歳くらい。 世間では…

登山と故障の遍歴②~右手薬指の靭帯

奥田英朗『延長戦に入りました』というエッセイ集の最初に、日本人は故障フェチではないかという文がある。確かにアスリートが故障を乗り越えて手にした栄冠は、単なる史上最年少とか最速記録より心打つものがある。 オリンピックで言えば山下泰裕も古賀稔彦…

登山と故障の遍歴①~右足首の捻挫癖

最近、トレーニングをサボっていたら左脚の痛みがいつの間にかなくなっていた。 縦走登山、トレラン、クライミングと、のべつ繰り返していると、どこかしらが痛くなる。2月にマラソン大会の予定だったので、長距離ランを繰り返していたら、左脚の外側に鈍い…

銀座の料亭の鯛の行方

週末は八百屋で鯛と鯖を買って、鯛は刺身と天ぷらに、鯖はしめ鯖にした。 魚を捌けると料理の幅が広がる、と自慢したいところだが、実際には身が骨に残ったり、皮に付いたりで上手くいかない。ただ、皮も骨も揚げてしまい、美味しくいただくようにしている。…

下戸と酒飲みの幸福

会社で昼食を食べていると後輩がしんどそうな顔をして横で食べていた。なんでも昨日、役員に誘われて飲みに行き、日本酒をしこたま飲んだらしい。4人の面子の中で飲めるのはそれほどいないのに、4合瓶を3本も用意したらしい。こうなると読み干すまで帰れ…

どんな人が荒野に憧れるのか~伊藤精一『俺のアラスカ』を読む

伊藤精一『俺のアラスカ』を読んだ。 少し前に服部文祥『You are what you read』に出てきて気になった本だ。伊藤精一さんというのはアラスカ在住の猟師。野田知佑さんのエッセイに登場していて、名前だけは知っていた。 簡単に書くと、若い頃は暴走族、長じ…

釣り師の短気と山屋の気長

私は人さまからは「温厚」と言われることが多い。 本当に温厚かと言われると当人としても怪しい。ただ温厚という言葉に悪い意味はないので、笑ってごまかしている。 「短気は損気」と言われるが、釣り師は短気が合うらしい。本当だろうか? 釣りはどんどん改…

登山を動画に残すということ

久しぶりに土日出勤をしないでのんびりした。結局半日家で仕事をしていたのだから、のんびりとも言えないのだけど。 日中は散歩がてら走り、家に帰って、夏の縦走ラインを考えつつ、ボーっと登山関係のYouTubeを見てしまった。 かつて動画づくりをやってみた…

山小屋に生きるということ

週末は工藤隆雄『山小屋主人の炉端話』を読んだ。1998年から2000年まで『岳人』に連載されていたコラムで、表題のとおり山小屋の主人の思い出話が綴られている。 ヤマケイ文庫 定本 山小屋主人の炉端話 作者:工藤 隆雄 山と溪谷社 Amazon 思い返すに、私はあ…

夏の長~い縦走はどこがいい?②

隈なくは行っていないけど、それでも長い縦走ルートを考えるとすべて未踏ラインというところは少なくなった。 それでも縦走するなら自分にとっての未踏がいい。 そこで未踏(マニアック)で面白そうなルートを考えてみた。 去年行った旭岳から黒岳の縦走 ①大…

夏の長~い縦走はどこがいい?①

残雪期登山の妄想を書いていたら、文字通り妄想で終わってしまった。まだ行けるという希望を残しつつ、夏の長い縦走について妄想してみたい。 これまで私が行った最長の縦走は、4泊5日。 1日目:七倉~船窪小屋~黒部湖~奥黒部ヒュッテ 2日目:奥黒部ヒ…

登山者にはなぜか読書家が多い件について

なんだかバタバタしているうちにゴールデンウィークが終わっていた。 今度はいつの間にか梅雨に入って、紫陽花が咲いて散って、夏になっていてということになるのだろう。 梅雨と言えば読書になるわけだが、常々感じるのは登山者、特に1人で登る人に読書家…

下山後のご褒美ご飯は?

先日、川苔山に行った帰り、珍しく外食して帰った。 我が家において外食、特に夜の居酒屋なんかはかなり珍しいので、ここのところはもっぱら登山の後となっている。 登山で疲れているし、カロリーも消費したので、ヨシとしようという魂胆である。 下山後のご…

週7日の曜日の不思議

ゴールデンウィークはほとんど会社に出ていた。ただ世間は休みなので、こちらの曜日感覚も狂ってしまう。 30代になってから感じるのは体力の衰えではなく、回復力の衰えである。十分休息を取らないと身体が戻らない気がする。遊びよりデスクワークの方が疲れ…

川苔山・真名井北稜を登る

ゴールデンウィークの真ん中、初めて川苔山に登った。 川苔山は奥多摩にある1368mの山で初級ハイキングにちょうど良い。私がこれまで行かなかったのは、この山が奥多摩の山地の中で1つ独立していたことと、面白そうなルートがなかったためである。 そんな山…

新緑でココロとカラダのバランスを整える

日帰りで奥多摩・川苔山に行ってきた。これはなかなか面白いコースだったのでまた記事を書きたい。 ここ数週間、朝は7時前から夜は9時くらいまで働く日々が続いていて、心底疲れていた。この疲れというのが曲者で、座り仕事なので身体は全く疲れていない。…

東京近辺の穴場登山ルート3選

ここ数年、ゴールデンウィークは出勤というパターンが続いている。 こういう時は山の妄想でもするのがいいのだが、天気がいい日にやると悔し涙が出そうになる。 そんな悔しさを噛みしめて東京近辺の穴場登山ルートを紹介したい。 ①鶴ヶ鳥屋山から三ツ峠山へ …