クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

雑文

これから必要なのは読解力

相方の友人が来て食事会をした。 いわゆるホームパーティーという奴だが、気の置けない仲なので、私が豚バラでソーキを作り、相方がぶり大根を作って出すという、言ってしまえばいつもと変わらない食事である。彼女は独り暮らしで家庭料理を食べていないとい…

「不惑」となって思うこと

1年前に「不惑」について書いたが、過日ついに「その日」が来てしまった。 相方に「感想は?」と訊かれたが、1日で40歳になったわけではないので特にない。持病はずっとあるし、健康診断で検査項目が増える度にポツポツと指摘項目が出てくるものの、身体に…

多眠症と不眠症

ここのところよく寝ている。 平日は9時台に寝て4時半に起きる生活なのだが、休日ともなると就寝時間は同じで6時半くらいまで寝ている。 さらに、最近は2人してマラソンの練習をしているのだけど、練習の後に本など読んでいると眠気が襲ってきて、1時間…

科学技術との付き合い方と生成AI

日曜は久しぶりに新宿に出た。どうも休日はどうしても都心側に足が向かなかったが、美術館の招待券をもらったので、相方と見に行ったのだ。 美術館の予約は2時半なので、しばし時間をつぶす必要があった。 モード学園の下のブックファーストに入ると、新刊…

逸材は育てられない

今さらながらの話題。ついに「藤井聡太八冠」が誕生した。これまで登場した棋士では最強だろう。 そう思って昔の将棋に関するエッセイを読んでいたら、羽生善治が王将を除く六冠になった時期に「史上最強」と書かれていた。さらに、従来と異なる「新・新人類…

1000記事目に思うこと

なんと1000記事目を迎えた。よくもまあ駄文をここまで重ねてきたものだと思う。 昨日も女子大生らしい2人が 「〇〇ちゃんって沸点低いからあんまり怒らないのにあの時は怒ったんだよね」 という会話が耳に入って、「沸点が低いとすぐ沸騰する(怒る)んじゃ…

地元を離れられない人、離れる人

先週末、相方の父が東京に出ていたそうだ。母校でイベントがあったようで、わざわざ岐阜から新幹線に乗って来たらしい。ところが娘に連絡するでもなく、ひっそりととんぼ返りしたようだ。 慌ただしい。 相方が「なんだかんだ、あの人は地元を離れられないん…

自分の引退年齢

週末、マラソンの練習として2日で30km以上走ったら、少々疲れたのか身体が重かった。瀬古利彦さんは全盛期に1日100kmとかいう練習をしていたそうだから、大いに甘いと言うべきだが、これから徐々に距離を伸ばして行こうと思う。 走っていると衰えというも…

「怪しい人にはついて行く」の姿勢

先日の白神山行では当初の予定、白神岳から十二湖への縦走を止めてマタギのおじさんについて行った。この判断を推したのは相方だ。この相方だが、どうも「怪しい人にはついて行く」傾向がある。 これはノンフィクション作家・高野秀行さんが『間違える力』で…

ハイテク日本のハイテクトイレ

尾籠な話で恐縮だが、先日健康診断の前に検便をした。 専用キッドに入っている紙を便器の水の張っている上に被せて用を足し、ブツを水に落下させないようにしつつ検体を取る仕組みだ。よくできている。 私は1日1回決まった時間にしか出てこない体質で、早…

1年前の自分、今の自分

ふと1年前何をしていたかなと思った。 こういう時、やたらに写真を撮っていると便利で、9月の連休には岩手山に登っている。もう秋だなあと防寒着をたくさん持って行ってらやけに暑くて、避難小屋では寝袋もいらなかった。 去年は8月に北アルプスを縦走し…

テクノロジーの進化と身体能力

週末、相方がドライヤーを見たいというので駅前の電器店に行った。相方がレジに並んでいる間にぶらぶらしていると、テレビで野球中継をやっていて暇そうなオッサンたちが代わる代わる見に来ている(私もその一味)。 それにしてもピッチャーの球速というのは…

ヒルズ族と熱海

研修で昨日から熱海に来ている。 熱海と言っても山奥に隔離されているので、実態は病気療養か何かと変わらない。散歩をできる場所もないので、毎度どうしようとなる。 熱海には十数年前に初めて来た。関東圏の観光地というイメージだったのだが、寂れた感じ…

無人島に持って行くモノ

「無人島に一つだけ持って行けるとしたら、何を持って行きます?」 あまり意味のない質問ながら、よく使われる。正直これで何が知れるのかわからないし、トークテーマとしてあまり盛り上がっているところを見たことがない。 ただ、ほぼ初対面で話さなくては…

お見受け

ある日会社にかかってきた電話を取ったら、こんなことを言われた。 「○○株式会社の○○という者ですが、御社が○○というアプリを出されているとお見受けしました」 アプリの広告宣伝をしたいという営業電話なんだろうけど、私には「お見受け」が引っかかって頭…

やりたいことは全部やる生き方

今年の夏は北海道に行こうと思っていたら、職場の何人かも行くという。去年まではコロナということで我慢していたのかもしれない。 ただ、1人予約までしたのに、台風が来ているからと言ってキャンセルしてしまった人がいる。行きはどう考えても大丈夫そうだ…

子どもの頃の夢は考古学者

国立科学博物館が経営危機だという。エネルギー価格の高騰などで運営コストが上がってしまい、クラウドファンディングで資金調達に乗り出した。 国立科学博物館は私も好きなところで、今まで5回は行っている。何回行っても見してしまうのが、動物の剝製、恐…

実家に帰らせていただきます

だんだん世間は夏休みという雰囲気になってきた。スーツケースを引っ張って歩く若者が増え、時折ディズニーグッズを持った子もいる。こんな天気でディズニーランドは暑かろうに。 相方も職場が夏休みなので実家に帰ってしまった。 「実家に帰らせていただき…

暑い日に暑い街の話

暑くてやりきれない日が続いている。 『吾輩は猫である』に こう暑くては猫といえどもやり切れない。皮を脱いで、肉を脱いで骨だけで涼みたいものだと英吉利(イギリス)のシドニー・スミスとか云う人が苦しがったと云う話があるが、たとい骨だけにならなく…

私立の学校と自由な空気

この4月から相方が職場をフリースクールから私立の小学校に変えた。 以前は公立の小学校に勤めていた。これで公立小学校、塾、フリースクール、私立小学校と教育業界を全網羅という感となっている。 「小学生に間は、多様性のある公立小学校に行かせたい」…

誰かと比べて落ち込んだのなら

先日、相方に「誰かと比べて落ち込んだことないでしょ?」と言われた。 言われてみれば落ち込むことはあっても、「周りと比べて自分はダメだなあ」などとは思わない。天上天下唯我独尊とまでいかないけど、自分が他の誰よりも劣っているとは思わない。 昔か…

誕生日、覚えられる?

今年も相方の誕生日がやってきた。ここに謹んでお祝い申し上げます。 なんでこんな媒体に書くんだというと忘れるからである。誕生日なんて基本的にランダムな日付なので、なかなか覚えられない。大抵前日か前々日くらいに気づくのだが、当日には見事に忘れて…

あなたの好きな風は?

まとわりつくような空気になっている。 ここ何日かは寝ていても汗をかくし、少し動くとパンツがねっとりと脚に絡みつく。特に私はタイトめのスーツを選ぶことが多いので、屈伸するときに脚にくっつくと破れそうで怖い。 正直なところ蒸し暑いのは嫌いである…

怪我と故障の違い

先週は水曜日から股関節が痛くなってしまった。おそらく、帰宅時に駅までダッシュしたのが原因だ。都心は信号待ちがどうしても長いので、信号に合わせて走った無理がたたったらしい。 これしきのことで故障とは情けない。おそらくトレーニング不足だろう。 …

野川公園のクワの実とホタル

先週、なぜか左股関節が痛くなった。帰宅中にスーツ姿で無理なダッシュをしたせいだろうか。木曜はのそのそ歩き、金曜、土曜と快方に向かったけど、無茶はできないので、日曜はワォーキングに徹した。 行き先は最近お気に入りの野川公園だ。 野川は普段水が…

生成系AIに対抗する人間になるには

連日Chat GPTなどの生成系AIについての報道が増えている。 そんなことを感じていたら面白い話を聞いた。さる会社で、重要な会に欠席する会社役員のメッセージ文を作らせたらいいものができたというのだ。欠席理由などシチュエーションだけはしっかり入力する…

今年も梅酒の季節がやって来た

来週から梅雨入りという中、いつも行く八百屋さんに梅が並び始めた。今年も梅酒を漬ける時期が来たのだ。 梅酒はここ3年連続で漬けている。わが家はホワイトリカーではなくウィスキー派。ウィスキーはスコッチじゃないといかんとかバーボンじゃないといかん…

大人の必須科目と小学生の必須科目

昨日、小学生の必須科目は、国語と歴史と体験だと書いた。 それでは大人はどんなもんかいなと考えると、あまり変わらない気がする。ただ、これに加えるとしたら数字・数学だなと思う。 かつて会社の役員をやっていた人が「数字を読むのは感性だ。感性がない…

新・小学生の必須科目

相方が私立小学校に勤めだして、公立と私立の違いについていろいろ話を聞くことが多い。大きな違いは、定例の会議や報告会がなく、連絡事項はオンラインにしていることだ。学校でもようやく業務効率やIT化が意識されてきたようだ。 最近、授業でプログラミン…

努力は必ず報われる?

ここのところ4時半に起きて帰宅は8時から9時。帰ってからマッハでシャワーを浴び、マッハで飯を食べ、マッハで寝るということを繰り返している。 先日、そのことを同期入社の面々に話したところ、「何が楽しくて生きているの?」と訊かれた。正直、自分自…