2022-01-01から1年間の記事一覧
星新一のショートショート『最高のぜいたく』という話を読んだ。 寒い北国にいるアール氏を主人公が訪ねる。アール氏はあらゆるぜいたくやり尽くしている大富豪で、今度は何を思いついたのかと主人公は楽しみにしている。訪れると寒い北国に温室があり、中は…
帰宅途中で駅を降りると人がたくさん集まっていて、どこかを見上げていた。芸能人でもいるのかと思ったら月だった。月食である。 今回は皆既月食とともに惑星食も同時に起きる442年ぶりの出来事らしい。前回は1580年というから織田信長の時代。 その時代の人…
週末、多摩川のバーベキュー場で焚き火をした。 その時使ったのがこれ。ベルモント TABI。チタン製で400gという軽さが魅力のモデルだ。 こいつをバックパックに入れて自転車でひとっ走り。軽いので重さは全然気にならなかった。 組み立てもまあまあ簡単であ…
秋になって焚き火をしたい気持ちがいっぱいになっている。「焚き火だ、焚き火だ、落ち葉焚き」という歌のせいだろうか。 パチパチとはぜる音。ヒヤリとする中で火の温もりの中での読書。布団とは違う温かさがなんともいいではないか。 というわけで先日念願…
30歳の後半に差し掛かって時々思うことがある。 「20歳の頃の自分が目の前に現れたらどう思うだろう?」 ガッカリするだろうか、喜ぶだろうか。時々想像してみる。 箇条書きにしてみよう。 ①老けたなあ これは20歳の時から覚悟はしていた。しかし、40でも50…
単なる日帰り登山で3つも引っ張ってしまった。しかも『鬼滅の刃』の話はほとんどない。 相方に聞くと、『鬼滅』の作中では実在の場所がほとんどないらしい。 汽車が出てくるのだが、おそらく上野じゃないかとのこと。一昨年、作中に登場する「無限列車」の…
今回、雲取山に登るのはおそらく10回目くらいだろう。 毎回気になるのは『鬼滅』ではなく「平将門 迷走ルート」という看板だ。平将門が戦に敗れ、藤原秀郷と平貞盛に追われ、雲取山山中を迷走するという話が書かれている。 平将門は追手から逃れるため山中に…
『鬼滅の刃』で話題の雲取山に行ってきた。 と言っても全く読んだことはないし、どういうストーリーなのかも知らない。相方にあらすじを聞きつつ登ることとした。 登山口の鴨沢でバスを降りると鬼滅の雰囲気を意識した幟が立っている。 『鬼滅』は雲取山から…
ここのところ日々、文章を考える仕事をしている。 そう書くと編集者か文筆家みたいだが、そういうわけではない。ただの業務用ビジネス文なので、無味無臭、乾燥冷凍のような文を作っては消しをしている。 面倒なところは語彙に制限があって、少々の難読用語…
今週は日曜に出勤したので1週間が長い。ここのところキッチリ週末を休んでいたので、稼働日が1日増えると調子を崩してしまう。木曜にはもう週末間近の気分になっている。 考えてみれば昔は月曜日から金曜日までフルタイム、土曜日だけ半ドンだった。 かつ…
焚火がしたい。 唐突になんだと思われるかもしれない。ただ、なんとなく火を眺めつつ本でも読みたいなあと思ったりしている。 ところが昨今は焚き火台を使用した場合のみ焚火可というキャンプ場が多い。わが家のようなマイカーなし家庭には1kgを超えるような…
最近「Z世代」という言葉をよく目にする。正直な感想を言うと「カッコよくていいなぁ」である。 生年は明かさないけど、私にははっきりと属する「〇〇世代」という言葉はない。学校週休2日制も経験していないので「ゆとり世代」にも該当しないし、「就職氷…
先週の記事の続き。 そんなわけで奥穂高岳から西穂高岳まで無事到着できましたとさ。めでたしめでたし。 そんな気分でいた私だったが、案外そうでもなかった。今回はそのことについて書きたい。 西穂高岳から西穂山荘までも結構急な坂が続いている。それはそ…
ジャンダルムに登った。 しかし、奥穂高岳から行くとこれはまだ全体の4分の1にも満たない。ここからさらに岩岩岩の連続なのだ。 ジャンダルムからの下りは険しいスラブ状の岩だ。 スラブとは滑り台のような傾斜を指す。特に穂高岳周辺は脆く、瓦のような形…
それでは、いよいよ今回の真打、奥穂高岳・ジャンダルムへと行こう。 2日目は4時起床。なんやかんやして5時過ぎに穂高岳山荘を出発した。空気が乾燥していたからか、テントに結露が見られなかった。奇跡。 穂高岳山荘から岩場、はしごを直登する。 気温が…
「早く奥穂高から西穂高先へ行け」という声が聞こえてきそうだ。ただ、実際に行っても、ブログに書いてもあっという間なので、少しずつ引っ張るのである。 涸沢からザイテングラードを上がって穂高岳山荘に着いたのは1時過ぎ。もう汗だく。こんなに暑いとは…
木曜日夜10時25分発の上高地行きのバスに乗り込んだ。なぜ金曜に有休を取るかと言えば、バスの予約の問題である。金曜の夜発はかなり前から確保しなくてはならない。 それはともかくバスは定刻に動き出し、談合坂・諏訪湖でトイレ休憩を取って5時過ぎ、薄暗…
「登山の原点能力は体力」とか偉そーなことを書いておいて最近はめっきり体力に自信がなくなっている。そんなんじゃダメなので発作的に有休を取って上高地行きの高速バスを予約した。 今年の週末は天気になかなか恵まれない。10月なんかは三連休が2回もあっ…
ここのところ比較的軽い登山しかしていなかった。 夏の雲ノ平山行は本来3日で通り抜けられるところを6日もかけたし、先月の岩手山登山も縦走には失敗。厳しいことは全くしていない。 では、厳しい登山にも耐えられる原点能力とは何だろう? 「原点能力」と…
この間、上司から「どんな管理職を目指す?」と訊かれて思わず返事に窮してしまった。窮してはいけないのだろうが、どう答えていいかわからなかった。 今まで私は理想のリーダーに会ったことがない気がするのだ。 どうも日本の管理職という人を見ていると、…
来年またマラソン大会に出るためトレイルランニングのモノマネをしてきた。 奥多摩駅から鋸山〜大岳山〜御岳山〜日の出山と縦走し、武蔵五日市駅に下りる。もはや定番となっていて、今回は5回目くらいになると思う。 一応ルートの説明をすると、奥多摩駅か…
お金の話もそろそろクドくなってきたので、他の話に行きましょう。 わが家のブームは「拾い喰い」となっている。これは何かというと木の実や何やを拾い集めて食うということで、いわば採集生活である。 先日の岩手山登山から下山したところで、ドングリと栃…
前回、「錬金術」と銘打ってそのことに触れていなかった気がする。 金融機関は数字をいじることでお金を生み出すことができる。しかし、もっと大本をたどれば国はお金を発行できるのだ。実際、通貨を大量に発行した例は歴史上枚挙にいとまがないし、今でも輪…
数年前にジョン・グリシャムの"The Firm"(邦題『法律事務所』)という本を読んだ。主人公のミッチという弁護士が好待遇の法律事務所に就職する。しかし、そこはマフィアの運営する事務所で、次々と同僚たちが事件に巻き込まれていく。 その中で印象的だった…
この10月からいろいろな物が値上がりした。いつも行くスーパーでもわずかに価格が上がったのがわかる。 少し前まで「デフレ不況」と騒いでいたのに、今は物価高騰、すなわちインフレで騒いでいる。収入が上がって、結果的に物価も上がれば理想ということにな…
スピッツの「運命の人」という歌にこんな歌詞がある。 愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探そうよ 不思議な言葉だと思う。草野さんの透明感のある声でさらっと聞き流してしまうが、何を言わんとしているか考えてしまう。 一方でThe Beatlesには"Can't Bu…
随分前にラジオで百田尚樹がこんなこと言っていた。 「俺はきれいなおねえちゃんに振り回されてきた。『きれい』って何なんやろということでこの本を書いたんです」 この本というのは美容整形をテーマにした『モンスター』という小説だという。 人の一生を狂…
蒸し暑い週末、板橋区にある植村冒険館に行ってきた。 植村直己の記念館は兵庫県豊岡市と東京都板橋区にある。私にとって少々恨みなのが、15年前に板橋の冒険館に行ったら、展示物入替中とやらでほとんど何も見れなかったことだ。さらに、その翌年に豊岡の植…
盛岡へ行った帰りは東北新幹線で帰った。 毎度のことながら帰りは少し切ない。行きの高揚感もなく、わずか3時間ほどで日常へとリセットされる。 帰りの時間が短くなってしまうのは新幹線のせい、というかお陰だ。盛岡からトンネルをどんどん潜って東北を突…
岩手山登山の続き。岩手山から下山したわれわれは偶然来た盛岡駅行きのバスに飛び乗ることができた。午前中は10時台に1本。次のバスは14時40分ということだったので、本当に奇跡的タイミングだった。 さて、ちょうど正午に駅に着き、腹が減ったのでトンカツ…