クモノカタチ

山から街から、雲のように思いつくままを綴ります

ランニング

マラソンの面白味と平常心

昨日行われた福岡国際マラソンはこれで最後だったそうだ。 福岡国際と言えば瀬古利彦とイカンガーの一騎打ちや瀬古利彦と宗兄弟の三つ巴など、日本男子が強かった時代を思い出させる。そうは言っても私もオンタイムではなく伝え聞いたり本で読んだ話なのだが…

登山筋とランニング筋の違いは?

秋晴れの週末はランニングに勤しんだ。来年2月に大会が控えているので、走る身体を作らなくてはならない。 家を飛び出し、20kmくらい走ることにした。ここのところ雲取山から奥多摩駅までの石尾根縦走とか北岳の草すべり駆け上がりとかやっているので体力的…

初秋の石尾根縦走〜鴨沢、雲取山、鷹ノ巣山、奥多摩駅

台風一過の週末にどこか走りたくなって、前から気になっていた石尾根縦走に出かけた。 気になる理由は大したことではなくて、角幡唯介さんが千日回峰行の真似事をする前に奥多摩駅から雲取山の日帰り登山をしたということから。これでは何のことやらわからな…

脚フェチ

真面目な話の後にくだらない想念というか雑念について書いてみたい。 今年の高知龍馬マラソンでかれこれフルマラソンは3回完走した。マラソンを走ったことのない人には「走っている間は退屈でしょう?」と聞かれることがある。おっしゃる通り退屈な時もある…

地方マラソンの地域活性は

高知龍馬マラソンに行ってきた。本当は雨で辛かったとか、鰹が美味かったとかそういうことを書こうと思っていたのだが、ちょっと気になったことを一つ書きたい。 走っていると、沿道で地元の人が雨なのにずいぶん出て応援してくれる。これはどこのマラソン大…

整体の効用

奈良マラソンに出た。2年前に3:19というタイムだったせいか、恐れ多くもAブロックに配置されてしまった。周りでは 「何?その格好(せんとくんの着ぐるみ)でサブ3?」 「会社の倉庫にあってん。やったらええもんくれる?」 「スーパードライ買ったるわ」 …

ただいま故障中

9月半ばから痛かった足がようやく治ったと思ったら今度は風邪をひいてしまった。最初は喉の入り口がヒリヒリしていたので、「危ないなあ」と感じていたら、徐々に奥が痛くなってきた。鏡で見ると赤くただれていて、いかにも危うい。 なんとか頭痛、発熱に発…

皇居ランナー

金曜日の夜に皇居の周りを走ってみた。いわゆる皇居ランである。会社で着替え、スーツ姿の間を縫って外に出て、トコトコ皇居の堀に向かう。 堀の縁に近づくと、ここから皇居の周回コースと一目わかるくらいにランナーが走っていた。みんな鮮やか、シック、そ…

スポーツ用品とアンバサダー

以前、ランニングシューズについて、私はアシックス派と書いた。まあそれは今でも変わりはなくアシックスのLYTRACERというモデルでその辺を走り回っている。しかし、ここのところマラソン界ではNIKEの厚底シューズがホットらしい。大迫傑の日本記録で火が付…

人生のPEAK

12月フルマラソンに出場する。ただ単に申し込んでお金も払ってしまったのだから仕方がない。そういうわけなので、そろそろ本格的に準備にかからなければならない。 「フルマラソンを走ります」 と走ったことのない人に言うと、「おー!」と少しはリアクショ…

最近、運動不足なので自宅から新宿まで走ってみた。事前にGoogleマップで確認すると23kmあるらしい。 中央線沿いに走ると三鷹とか吉祥寺とか聞いた名前はあるものの、駅前に近づかなかったので、町としての印象は特にない。というか日本の町には本当の意味で…

たこ足シューズ

いつも玄関に3足のランニングシューズが転がっている。足は2本しかないのだから6つも転がるシューズは過剰だし出入りには邪魔である。なぜそんなに必要なのだと言われればそれぞれ用途が違うのだが、使い分けるほどのランナーかと聞かれれば反論できない…

今更のランナー

去年の6月に「いわて銀河チャレンジマラソン」の100kmの部に出た。今更の話ながら、出場するまでについて書きたい。なぜ今更かという理由は読めば出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。 なぜ100kmマラソンにエントリーしたかと言えば、ノリとし…

走ることについて-5

スポーツには不思議な距離がある。 野球の投手と捕手の距離、塁間など不思議だ。投手の球は打者の眼が捉えるギリギリで投じられ、走者が盗塁を奪うか捕手が刺すかもギリギリに設定されている。グラウンドを「ダイヤモンド」と例えるのはなかなか秀逸な表現と…

走ることについて-4

2017年の梅雨入り前、私は花巻の宮沢賢治記念館に行った。 宮沢賢治は『注文の多い料理店』などの不思議な世界に引き込まれる雰囲気が好きだが、かと言って特に筋書きに思うところはなかった。なぜ無闇に教科書などへ採用するのか理解に苦しむ。強制的に読ま…

走ることについて-3

私はわりと過去の記憶がいい。なんでもない景色、エピソードをよく覚えていて、家族や知人に驚かれる。ただ、それは比較的無口で、独りでいるときに過去の出来事を昔漬け込んだ梅干しを床下から取り出すように味わっていたからかもしれない。 走る記憶として…

走ることについて-2

競技として以外で走ることについて言葉にして語っている人は珍しい。何かの文章で日本人はテニスをしても、相手を打ち負かすことに熱中してしまい、球を打つ楽しみを持たないと読んだ。全ての日本人にあてはまるわけではないが、スポーツと称する以上は目的…

走ることについて-序

大学受験浪人が終わった次の日、走ろうと思った。特に理由はない。数年を受験勉強に費やしやることが思いつかなかっただけだ。 それから断続的に10年以上走り続けている。 なぜ走るか。聞かれても大した理由はない。 登山のスタミナ維持、体力増強、単に健康…